このお話は、けっして特別な日でも特別なところでもなく、どこにでもありそうな都会の、道路上の朝から夕暮れまでの出来事です。
主人公のローラーくんは、がんばり屋。みなさんはローラーくんを見たことはありますか?工事現場や道路のでこぼこをなおすのにいなくてはならない働く車です。知っての通りローラーは大きくて力持ち、重量感たっぷりです。スポーツカーやバイクのようにカッコヨクはないし、のろのろ走るのでスピードは出ません。ですから、みんなから「のろま」とよばれることもあります。それでもローラーくんは慌てることなくでこぼこ道をみちぶしん。困っている車がいれば優しく手をさしのべ、みんなが気持ちよく走れるように今日も元気にみちぶしん。
このお話をとおして、優しさ、ゆずりあうことの大切さをお届けしたいと思います。