一心寺地蔵盆フェスティバル

企画趣旨

地蔵盆に子どもが
主役のミュージカルを!

「地蔵盆」とは、毎年8月24日に行われる地蔵菩薩を祀る祭礼です。
古来、地蔵菩薩は子どもの守り神として信仰され、特に近畿地方では地蔵盆が盛んに行われてきました。現在でも毎年8月24日には、辻々のお地蔵さんの提灯に蝋燭が灯り、併せて盆踊りや縁日が開催されることも少なくありません。

一心寺でも毎年「地蔵盆フェスティバル」として8月24日の縁日と共に、前日の23日に子ども向け舞台作品を上演し、舞台芸術と触れ合う機会を作ってまいりました。
そしてこの度、これまでの取り組みを更に充実・発展させるべく「子ども達を中心にした舞台作品の製作」を企画いたしました。

演劇製作が生む「つながり」

かつてお寺は地域のコミュニティーセンターとしての機能を持っていました。
「地蔵盆」のような宗教的祭礼にとどまらず、「寺小屋」として教育の場を提供し、
また地域の皆が集って雑談できる広場であることで、悩み相談や情報共有を促進してきました。そして何より、子ども達の「日々の遊び場」でありました。
一心寺シアター倶楽は寺院を運営母体に持つ劇場として、
皆さんに今一度、この「場」を提供したいと考えています。
そして私たちは、皆で取り組む共通の「遊び」として「ミュージカル」を提案します。
ミュージカルに限らず、舞台作品の製作は「人間力」醸成の機会を多く持っています。
チームプレーでありつつ個人競技でもあり、作品理解は多くの知識を必要とし、歌や踊りには肉体訓練も欠かせません。そして何よりも「演じる」ことは、他人の心中を慮ることなしには成立しません。
この「ミュージカル」を共通の「遊び・課題」と捉え、その成功を目指す過程を参加者で共有することで、新たな「つながり」創出の機会にしたいと考えています。